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今更読みましたよ、『ヒカルの碁』。
正直なところ当時ジャンプ読んでいた頃、引き物だった為飛ばしてましたよ。ですので、内容は良く解らないけど「碁」はないなとおもって読まなかったんですよ。最近、全巻借りて読んでいるのですがここまでハマる作品とは当時の私の目は節穴でしたよ…

タイトルが『ヒカルの碁』であるように、内容としては主人公が「碁」に目覚めていろいろあるのかなと言うのは想像できたのですが、「将棋」以上に核家族化社会になじみの薄い「碁」ですから、正直四でも良く解らないだろうなと思っていたのです。おそらく、第一印象としては多くの方がそうなのではないでしょうか。しかし、この作品は「碁」のルールが全くわからなくても十分読めます。作品中でも「碁」のルールとかについてはほとんど触れる事がありません。どうやって勝ったのかとかも正直良く解りません。『雰囲気漫画』なんですよ。

逆に「碁」に詳しい人のほうが、読んでいていろいろと思うところがあるようですね。作品で対決時に描かれる棋譜はすべて実在したの試合による棋譜を使っているらしいのですよ。ですから、「碁」に詳しい人は見ただけで、「これは○○戦の棋譜だから、こっちが勝つな。」とかその後の展開までわかってしまったみたいですよ。



細かいストーリーはwikiに書いてあるのでそちらを見ていただくとして、大きく分けてヒカルの成長と佐為との出会いから別れまでの「佐為編」と、その後のヒカルの活躍を描いた「北斗杯編」の2部で構成されています。

「佐為編」では普通の高校生のヒカルがいかにしてプロになっていくかが描かれているのですが、「プロ」になってアキラに追いつくという一つの目標のために、「地域の囲碁倶楽部」⇒「中学校囲碁大会」⇒「棋院」⇒「プロ」とステップアップしていくヒカルの成長につれて、それまでの仲間やライバルだった人たちが容赦なく切り捨てられる様子が淡々と描かれているのがとても印象に残ります。「プロ」になることの厳しさが伝わってくる感じがしますよ。



名作と名高いヒカルの碁で、唯一波紋を呼んでいるのがその終わり方ですね。一説にはあの国が圧力を掛けたからとも言われているそうですが、真偽のほどはどうかは解りません。

この作品のスタートからラストで、漫画担当の「小畑健」先生の絵のタッチがかなり変わりました。「あやつり左近」から「デスノート」へですね。

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